1996年日本ケルト協会の歩み

1996年日本ケルト協会の歩み

2月4日 定例会 /講演
イェイツの『鷹の泉』
 逢坂収・九大名誉教授が「イェイツの『鷹の泉』~そして溢れ出た幾筋かの流れ」と題して、日本の能楽に精通していたイェイツの作品を通して、日本とアイルランドの文化の絆について講演。
2月25日   会報誌『CARA』第2号発刊   A4版・18ページ
3月31日 特別企画
アイルランド映画祭 in 九州
    天神・都久志会館で
  アイルランドの人たちのありのままの姿を、映画を通して知ってもらおうと、九州で初めての催し。オ・ドノバン駐日大使が来福。上映作品は『フールズ・オブ・フォーチュン』(90年・英)、『スナッパー』(93年・英)『ガイアシンフォニー第1番』(92年・龍村仁監督)の3本。
4月21日 定例会
平島直一郎・原田徹氏の講演会
  翻訳家の平島直一郎氏のテーマは「ケルトの言語と文学」。アイルランド文学の起源やケルト言語と他の言語との違いなどを解説。NHK福岡放送局アナウンサー原田徹氏は、アイルランドに映像取材した「妖精がほほえんだ夏―アラン諸島」の裏話など

※『CARA』3号に収録
5月25日 ゲール語入門講座
スタート
  古代ケルト以来、アイルランドに残るゲール語。講師は翻訳家の平島直一郎とケルト民話研究家の岩瀬ひさみさん。第2・4土曜日の午後2時間、福岡市民センターで。
6月16日 CDコンサートと講演
伝統音楽で聞くケルト
  音楽評論家・翻訳家の茂木健氏を招き、「伝統音楽で聞くケルト」の演題に沿って、古い聖歌から開拓時代のアメリカ大陸に展開したアイリッシュ・ミュージックなど鑑賞。
7月21日 語学講座
短期集中英会話
  アイルランド研修旅行実現の際、役立つ会話を目指し開く。講師はアイルランド出身のエンリ・マギー氏(下関市立大・九州産業大講師)。
9月1日 定例会
『ライアンの娘』などビデオ映画賞
イギリスのアイルランド支配という歴史的背景を絡めた映画『ライアンの娘』(70年・英/デビッド・リ―ン監督)ほか2本を上映。
9月15日   会報誌『CARA』第3号発刊    A4版・32ページ
11月10日 特別企画
アイリッシュダンス1日教室
上半身は動かさないで、足を素早くステップするのが特徴のアイリッシュダンス。講師2人を招き、初心者向けに手ほどきを受けた。
11月24日 特別企画
立命館大・鶴岡教授の講演と元福岡県知事・奥田氏との対談

福岡女性センター・アミカス
   鶴岡真弓教授が「ケルト文化再発見」と題して講演。ヨーロッパ源流のひとつ、ケルトの際立つ個性的な実像を浮かび上がらせ、自然への畏怖など現代人が見落としがちな面に触れた。この後「今、何故ケルトなのか」の対談で、奥田八二氏は講演に共感を示し、「ケルトを媒介にして、人間というものを理解していきたい」と述べた。

※『CARA』4号に収録
12月15日 定例会講演
『アイルランド田舎物語』
  翻訳家の高橋豊子さんが、ベストセラーとなった表題の著者アリス・テイラーを軸に、物語の中で展開される、自然と神が間近な大家族の南部地方の暮らしぶりを紹介。

※『CARA』4号に収録
12月15日 料理教室
ソーダブレッドの作り方
 カトリックファミリーセンター所長・ショーン・M・ライルさんに、日本人にも食べやすい重量感のあるパンの作り方を指導して頂いた。
【オドノバン大使】 3月31日、「アイルランド映画祭 in 九州」の舞台挨拶で来福。