日本ケルト協会25周年記念「詩と音楽の国アイルランド」

日本ケルト協会25周年記念「詩と音楽の国アイルランド」


日本ケルト協会25周年記念 /ケルトセミナー

詩と音楽の国アイルランド

詩人 佐々木幹郎 氏


 今年の 4 月にアイルランドで佐々木幹郎氏の英訳詩集「Sky Navigation Homeward」 (大野光子訳、栩木伸明序文) が出版されました。詩集出版を記念して、ゴールウェイとダブリンで詩の朗読会が開催されました。

 佐々木幹郎氏の facebook によると…「日本語と英語のバイリンガル朗読会は、大野光子さん(通訳と英訳詩朗読)、栩木伸明さん(英訳詩朗読)との息がピッタリあって、特に最後のポエトリー・アイルランドでは、ホールの音の響きも良く、わたし自身が最も自由奔放になれて、日本語での詩の朗読の楽しさが極まりました。一篇ごと朗読が終わるたびに、拍手が続きました。「詩と音楽の国」アイルランドでは、どこに行っても、聴き手が優れているのです。演奏者や朗読者は優れた聴き手によって育てられます。4 月 15 日の朗読イベントの様子を、『SKY NAVIGATION HOMEWARD』の版元 DEDALUS PRESS の facebook が詳細に報告しています。 ササキの朗読は 「 A ROUSING, SPIRITED READING 」 だったって 。 大げさだなあ ( 笑 ) 。https://www.facebook.com/DedalusPressPoetry/posts/2157051604329925

 今回のセミナーでは、アイルランドの詩人たちとの交流についてやアイルランドへの旅をモチーフにした自作詩の朗読をしていただきます。4 月の朗読の旅のお話も伺えることでし ょう。多くの方のご参集をお待ちいたしております。

詩集Sky Navigation Homeward
詩集Sky Navigation Homeward
朗読会風景
朗読会風景

【プロフィール】 佐々木幹郎 (ささきみきろう)
詩人。1947 年奈良で生まれ大阪で育つ。同志社大学文学部哲学科中退。オークランド大学客員研究員、東京芸術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師を歴任。詩集に「蜂蜜採り」(高見順賞)「明日」(萩原朔太郎賞)など。評論・エッセイ集に「中原中也」(サントリー学芸賞)、「アジア海道紀行」(読売文学賞)、「旅に溺れる」、「瓦礫の下から唄が聴こえる」「東北を聴く」など。編著に 「新編中原中也全集」がある。最新刊に、「中原中也-沈黙の音楽」、詩集「鏡の上を走りながら」。

●日 時2019 年 12 月 15 日(日) 14:00~16:00 (開場 13:30~)
●会 場あいれふ講堂 (10 F) 福岡市中央区舞鶴 2-5-1 ☎ (092)751-2827
●参加費一般 1,500 円 会員 無料 ※当日 会場で直接受付けます。
●主 催日本ケルト協会
●後 援福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

日本ケルト協会事務局 福岡市博多区麦野1-28-44 
Tel/Fax 092-574-0331
http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtic.or.jp
お問い合わせは事務局へ。

響き合う妖怪と妖精の国

日本ケルト協会25周年記念「響き合う妖怪と妖精の国」


日本ケルト協会25周年記念 /ケルトセミナー

響き合う妖怪と妖精の国

小泉八雲記念館館長  小泉 凡 氏


 妖怪伝承を生み出すものは、人間の恐怖への想像力とアニミズムという文化環境だと言われます。(イーフー・トゥアン『恐怖の博物誌』) 1万キロ以上離れたユーロ=アジアの両極の日本とアイルランドに、類似した信仰や精神性が存在するのは、そんな理由からかもしれません。
柳田國男は『遠野物語』の執筆中に、W.B.イェイツの『ケルトの薄明』を読み、ザシキワラシそっくりの妖精がアイルランドに存在することに気づき、話者の佐々木喜善にそれを伝え、あわせて早期出版の決意を告白しています。ラフカディオ・ハーン(1850-1904)も両国の生まれ変わりや霊魂不滅の死生観、民話の共通点などに気づき、日本の基層文化の本質への理解を深めていきます。ハーンは妖怪博士の井上円了と松江で出会いつつも、妖怪撲滅の妖怪研究を受け入れることができず、ふたりの親交は途絶えてしまいます。
ユーラシア大陸の両極に根付く妖怪と妖精の文化を社会に生かすことで、自然への畏怖の念とやさしさの回復により、持続可能な共生社会の実現へ貢献できないかを模索します。

八雲が描いた妖怪「古椿」 (『妖魔詩話』より ©KOIZUMI)

幼い八雲が妖精の輪を探したコングの森。(アイルランド・メイヨ州)

【プロフィール】 小泉 凡 (こいずみぼん)
1961年東京生まれ。成城大学・同大学院文学研究科で民俗学を専攻後、1987年に松江へ赴任。妖怪、怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に生かす実践研究や、小泉八雲の「オープン・マインド」を社会に活かすプロジェクトを世界のゆかりの地で展開する。現在、小泉八雲記念館館長、焼津小泉八雲記念館名誉館長、島根県立大学短期大学部名誉教授。
2017年7月、日本・アイルランドの文化交流貢献で外務大臣表彰。主著に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社、1995年)、『怪談四代記―八雲のいたずら』(講談社、2014年)ほか。小泉八雲曾孫。日本ペンクラブ会員。

●日 時2019年9月22日(日) 14:00~16:00 (開場13:30〜)
●会 場あいれふ講堂 (10 F) 福岡市中央区舞鶴2-5-1
☎ (092)751-2827
●参加費一般 1,500円 会員 無料  ※当日 会場で直接受付けます。
●主 催日本ケルト協会
●後 援福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

日本ケルト協会事務局 福岡市博多区麦野1-28-44 
Tel/Fax 092-574-0331
http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtic.or.jp
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松本清張とケルト文化

日本ケルト協会25周年記念/ケルトセミナー

松本清張とケルト文化

               北九州市立松本清張記念館学芸員    柳原暁子氏

 1909年生まれの清張は、大正デモクラシーの時代に多感な少年時代を過ごしました。地方都市ながら文化的な環境にあったことから、外国文学にも親しんでいました。そのような中で,アイルランド文学やケルト文化に触れ、詩情を育んでいたことがわかります。また、イ乍家になってからは、積極的に海外取材をしており、文学の舞台や古代遺跡を巡っています。清張の足取りや、小説、エッセイからは、アイルランド文学やケルト文化に、晩年まで興味を持ち続けていたことが感じ取れます。
本セミナーでは、清張とアイルランド文学との出会い、清張作品におけるアイルランドおよびケルト文化、巨石文化への関心などについてお話し、清張の「ケルト」観に迫ります。

【プロフィール】柳原暁子(やなぎはらあきこ)
1998年、梅光女学院大学大学院文学研究科日本文学専攻博士前期課程終了。現在、北九州市立松本清張記念館学芸員。
企画展「松本清張と菊池寛」、「一九〇九年生まれのイ乍家たち一大岡昇平・中島敦・太宰治・埴谷雄高・松本清張」、「松本清張と東
アジアー描かれた〈東アジア・東南アジア〉読まれる〈清張〉」(共同担当)、「世界文学と清張文学」、「清張オマージュ展」などを手
がける。論文「松本清張 翻訳論-その受容と世界文学へのまなざし」(「松本清張研究」2014年)、「松本清張と水村美苗の『嵐
が丘』イ本騏一日本近代文学の豊かさと乏しさ」(「松本清張研究」2015年)、「『黒地の絵』論一松本清張が北九州から見つめた世
界」(「松本清張研究」2016年)、「消えた男をめぐっで一松本清張と村上春樹」(「松本清張研究」2017年)、「昭和の終焉と呪術の
世界一松本清張と村上春樹」(「松本清張研究」2018年)など。

講 師 柳原暁子
日 時 2019年6月23日(月・祝日) 14:00~16:00(13:30開場)  
会 場 あいれふ講堂 [健康づくりサポートセンター 10F]
福岡市中央区舞鶴2-5-1   ☎ 092-751-2827
 参加費   一般1500円  会員 無料 *当日会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会     http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtlic.o
後 援 福岡市 、(公財)福岡市文化芸術振興財団
日本ケルト協会事務局   福岡市博多区麦野1-28-44 Tel/Fax092-5了4-0331
http://www.celtic.or.jp keiko-yoceltic.or.jp
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ケルトとユーロ=アジア文明の【自然信仰】~神話と芸術における「生命循環」~

日本ケルト協会25周年記念/ケルトセミナー

ケルトとユーロ=アジア文明の【自然信仰】~神話と芸術における「生命循環」~

 多摩美術大学教授 鶴岡真弓氏

アイルランドや日本列島の文明のように、先史時代から現代まで、ユーラシア大陸と、それに連なる島国の民族は、【自然の生命力】を怖れ敬い、【生きとし生けるものの生命循環】を、多くの「神話」・「伝説」に語り、「美術」「工芸」にまで表現してきました。なかでも、ヨーロッパ文明の「古層」を形成して今日まで伝統を絶やさない【ケルト文化】の人々は、【動物・植物・鉱物】のすべての「いのち」をみつめる農耕牧畜文化と金属民としての大地と地下世界までみつめてきました。
今回の記念講演は、受賞作(『ケルト再生の思想:ハロウィンからの生命循環』:ちくま新書)のテーマである「死から再生」「生命循環」をキーワードにして、精霊である鹿や、宿り木などの物語とシンボルをめぐってお話し、ケルト文化根底にある生命思想を解き明かします。

【プローフィール】 鶴岡真弓
早稲田大学大学院修了、ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学。現在、多摩美術大学・芸術人類学研究所所長・教授。ケルト芸術文化&ユーロ=アジア芸術文明交流史研究。西はアイルランドから東はシベリアにわたって探査。主書「ケルト/装飾的思考」「ケルト美術」「ケルト再生の思想」(筑摩書房)、「ケルトの想像力」(青土社)、「装飾する魂」 「ジョイスとケルト世界」 「京都異国遺産」(平凡社)、「装飾の神話学」 「ケルトの歴史(共書)(河出書房新社) 「阿修羅とジュエリー」(イーストプレス)「すぐわかるヨーロッパの装飾文様」(東京美術) 「装飾デザインをよみよく30 のストーリ」(日本ヴォーグ社)。主訳書ミーハン「ケルズの書」(岩波書店)他、映画「地球交響曲第一番」でアイルランドの歌姫エンヤ共演。NHK[チコちゃんに叱られる」等出演。日本ケルト協会顧問。

講 師  鶴岡真弓氏
日 時 2019年4月29日(月・祝日) 14:00~16:00(13:30開場)  
会 場 あいれふ講堂 [健康づくりサポートセンター 10F]
福岡市中央区舞鶴2-5-1   ☎ 092-751-2827
 参加費   一般1500円  会員 無料 *当日会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会     http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtlic.o
後 援 福岡市 、(公財)福岡市文化芸術振興財団
日本ケルト協会事務局   福岡市博多区麦野1-28-44 Tel/Fax092-5了4-0331
http://www.celtic.or.jp keiko-yoceltic.or.jp
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“Eco-Poetics”と<存在>の詩学 一シェイマス・ヒーニーとロマン派風景詩・画の伝統一

日本ケルト協会/ケルトセミナー

  “Eco-Poetics”と<存在>の詩学
一シェイマス・ヒーニーとロマン派風景詩・画の伝統一

西南学院大学名誉教授 江崎義彦氏

2013年夏、惜しまれて逝去した、「現代アイルランドの詩神(橋本槙矩氏)」、Seamus Heaney(1939-2013)に、私の心にいつまでも響く言葉があります。
“We are dwellers,we are namers, we are lovers, we make homes and search for our histories。”(原文のまま)
一見何気ない言葉のように聞こえますが、北アイルランドの片田舎で、カトリック教徒として育ち、いわゆる<動乱(the Troubles)>を耐え抜いたヒーニーにとっては、のっぴきならぬ、魂の底からの叫びに近い言葉であったと思います。
今回は、この言葉を起点として、<住む(dwelling)>こと、<名付ける(naming)>こと、そして<家を創造すること(making homes)>(これが私のタイトルの“eco”=oikos十“poetics”=poiesisの原義)という3つのテーマを中核に置いて、それらのことを、ドイツの哲学者ハイデッガーの<存在論>をも援用しつつ、視野を広げてヨーロッパ近代の詩と絵画(特に風景画)の歴史のなかに探ってみたいと考えます。
お話の大まかな見取り図として、①特にヒーニーが共感したイギリス・ロマン派の詩人ワーズワス(1770-1850)を起点として、オーストリアの詩人リルケ(1875-1926)を中間に置く形で、ヒーニーに至る「詩の流れ」を、②そのワーズワスと同時代に活躍した画家コンスタブル(1776-1837)を出発点として、これまたヒーニーが愛した、セザンヌ(1839-1906)に至る「風景画」の流れを追いかけてみます。そして、その①の「詩」と②の「絵画」が合流する作品群の本質を<存在の詩学>と命名し、その実態を探ります。その際に、同じ<<住むこと>を探求した我が松尾芭蕉と、ヒーニーの交響についても少しだけお話し出来るかもしれません。

《プロフィール》 江崎 義彦 (えさきよしひこ)
九州大学大学院・英文学専攻修士課程修了後、九州産業大教養部(4年間)、西南学院大学
文学部(41年間)で教鞭を取り、2017年3月に同大学を定年退職。専門分野は、イギリス・ロマン派の詩.T.S.エリオットを中心とした英米モダニズム、及びヒーニーを中心とするアイルランド現代詩。退職後の現在も、同じような分野に興味を持ち、雑学・乱読中。
ワーズワス、シェリー、キーツなどのロマン派の詩、ヒーニー詩に関する論文を、大学の論集や各種学会誌に多数発表。翻訳に、W.クーム作『シンタックス博士のピクチャレスク旅行(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)』(西南学院大学)』他。なお、大学生用英語教科書(江崎編注)『絵画の鑑賞法一特に風景画を巡って』(松柏社)がある。

講 師  江崎 義彦氏
日 時 2018年12月9日(日) 14:00~16:00 (13:30開場)  
会 場
あいれふ講堂 [健康づくりサポートセンター 研修室A あいれふ8F]
福岡市中央区舞鶴2-5-1   ☎ 092-751-2827
 参加費   一般1500円  会員 無料 *当日会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会     http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtlic.o
後 援 福岡市 、(公財)福岡市文化芸術振興財団
 日本ケルト協会事務局  福岡市博多区麦野1-28-44 Tel/Fax092-5了4-0331
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定例会 アイルランドのラグビーいろいろ

日本ケルト協会・ケルトセミナー/福岡アイルランド協会併設記念

アイルランドのラグビーいろいろ

アイルランド研究家  犬石万蔵氏

 2019年にラグビーワールドカップ日本大会が開催されます。福岡では10月12日にアイルランド戦
が博多の森球技場で行われます。長年に亘ってアイルランドのラグビーについて研究されている
犬石万蔵氏にお話を伺います。

第1部 13:00~14:30「アイルランドのラグビーいろいろ」
アイルランドで人気を集めているスポーツや現状、アイルランド代表チームやIRFU(アイルランド・
ラグビー協会)に属する各クラブチームについて映像を交えて語っていただきます。
 第2部14:45~16:45 「日本でアイルランド代表をサポートする極意」
世界中から来日するアイルランド・サポーターとの交流の仕方やアイルランド代表チームを迎える
にあたってのマナーなど役に立ちそうな秘訣をお話しいただきます。

《プロフィール》 犬石万蔵(いぬいし まんぞう)
札幌出身・東京都在住。学生時代にヒンドゥー教を学び、教員生活を経て、40歳前半にアイルランドの生活を約1年半楽しんだ。 Co. Mayoのゴング村のパブの2階に滞在し、朝から晩まで村人と遊んでいた。ラグビーは地元のバランローブ・クラブの応援をして、ダブリンに出かけたときは、IRFUを訪ねていろいろな情報をもらった。帰国後は全国チェーンの予備校で世界史を担当し(福岡校でも指導)、現在はアイルランドについての講話や執筆を行っている。

講 師  犬石万蔵氏
日 時 2018年11月18日(日) 13:00~16:45 (12:30開場)  
会 場
あいれふ講堂 [健康づくりサポートセンター 10F]
福岡市中央区舞鶴2-5-1   ☎ 092-751-2827
 参加費   一般1500円  会員 無料 *当日会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会     http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtlic.o
後 援 福岡市 、(公財)福岡市文化芸術振興財団
日本ケルト協会事務局   福岡市博多区麦野1-28-44 Tel/Fax092-5了4-0331
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アイリッシュ・ダンスの歴史と現状

日本ケルト協会・ケルトセミナー/福岡アイルランド協会併設記念

アイリッシュ・ダンスの歴史と現状

成城大学非常勤講師 山下理恵子氏

 コンサートやテレビでみかける「アイリッシュ・ダンス」はアイルランドでどのように踊られてきたのでしょうか?
ダンスの背景にある社会的文脈を探ると、踊ることがより楽しくなることでしょう。
アイルランドでダンスを普及させたダンシング・マスターから、文芸復興運動の中でアイデンティティとしての意味を与えられたダンス、さらに近年のトレントまで、歴史を紐解きながら見識を深めていきましょう。
また人気が高いセット・ダンス「ランサーズ」つてどこから来たの、どうやって踊られているのかについて聞いた後、みんなでランサーズを踊ってみませんか?

《プログラム》
第1部  13:00~14:30
「アイリッシュダンスの歴史と現状」
休憩 …………………
第2部   14:45~16:45
アイリッシュダンサーな昼下がり
「クレアランサーズでケーリーを楽しむ

《プロフィール》 山下理恵子(やましたりえこ)
東京外国語大学外国語学部卒業、ダブリン市立大学修士諜程修了、関西外国語大学博士課程修了。「アイリッシュ・ダンスとアイデンティティ」の研究で言語文化博士号取得。大学講師、翻訳家、ライター、CCEジャパン会長、日愛協会理事。著書:「アイルランドでダンスに夢中」(東京書籍)「アイリッシュダンスへの招待」(音楽の友社)「アイルランドを知るための70章」(明石書店)等。

命日時

講 師  成城大学非常勤講師    山下理恵子氏
日 時 2018年9月9日(日) 13:00~16:45 (12:30開場)     
会 場  あいれふ講堂 [健康づくりサポートセンター 10F]
福岡市中央区舞鶴2-5-1   ☎ 092-751-2827
 参加費   一般1500円  会員 無料 *当日会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会     http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtlic.o
後 援 福岡市 、(公財)福岡市文化芸術振興財団

現代アイルランド文学に息づくアイルランド語の伝統

日本ケルト協会/ケルトセミナー

現代アイルランド文学に息づくアイルランド語の伝統

京都大学大学院准教授池田寛子氏

 現在アイルランドが誇る文学と文化の土台として、アイルランド語の伝統は重要な位置を占めています。アイルランド語で紡がれた詩歌や物語は19世紀半ば以降盛んに英訳され、現代の作家たちにもインスピレーションを与えてきました。今回は「変身」にまつわる伝説とそれに着想を得て新たに創造された文学作品を取り上げ、フィクションの背後にある現実に迫りたいと思います。
鳥への「変身」を軸に展開する物語として、アイルランドには「白鳥になったリアの子どもたち」と「スウィーニーの狂気」という伝説があります。後者は鳥になって戦場から逃げ出した王をめぐる伝説です。どちらの場合も変身で物語が完結するわけではなく、変身は物語の始まりにすぎません。
スウィーニーは失われた王としての自分や王国の記憶に翻弄され、変身の前と後の二つの世界の間で引き裂かれるような思いを抱えて生き続けます。変身譚はアイルランド特有のものではありませんが、これらの物語が今日まで多くのアイルランド人作家の創作意欲を掻き立ててきたことには、アイルランドならではの事情もあるのではないかと想像されます。鳥として自然界をさまよった人の物語には、なぜかアイルランドの人々の胸に絵空事とは思えない強烈なリアリティを持って迫るものがあったようです。変身物語から連想されたことのーつに、アイルランド語話者から英語話者へと「変身」したアイルランド人の運命があります。
変身にまつわるギリシアの伝説の数々が世界を魅了したように、アイルランド古来の変身物語にも時空を超える深い含蓄があり、現代人のさまざまな心の情景と響きあうものがあります。英語とアイルランド語の作品からの抜粋を丁寧に読み解きながら、物語世界を想像力によって体験していく時間を分かち合いたいと思います。

【プロフィール】池田寛子(いけだひろこ)
現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門はアイルランドとイギリスの文学。大阪大学文学部卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科に進学。同研究科博士課程修了。博土(人間・環境学)。京都大学在学中に国際ロータリー財団奨学生としてユニヴァーシティ・カレッジ・ダブリンに留学。2001年より広島市立大学国際学部講師、助教授、国際研究科准教授を経て現職。主著 編訳:『ヌーラ・ニゴーノル詩集』新・世界現代詩文庫11(土曜美術社出版販売、2010年)、単著:『イェイツとアイリッシュ・フォークロアの世界 一物語と歴史の交わるところ』(彩流社、2010年)。
共著:木村正俊編『アイルランド文学-その伝統と遺産』(開文社出版、2014年)「第三章:18世紀アイルランド語詩 この世にはない法廷を求めて一二つの詩篇に響<アイルランド女性の声」。共訳・分担執筆:ブライアン・メリマン著・京都アイルランド語研究会『真夜中の法廷-18世紀アイルランドの至宝』(彩流社、2014年)。

講 師   京都大学大学院准教授  池田 寛子氏
日 時 2018年6月10日(日) 14:00~16:00  (13:30開場)     
会 場  あいれふ講堂 [健康づくりサポートセンター 10F]
福岡市中央区舞鶴2-5-1   ☎ 092-751-2827
 参加費   一般1500円  会員 無料 *当日会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会     http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtlic.o
後 援 福岡市 、(公財)福岡市文化芸術振興財団

●主 催  日本ケルト協会
●後 援  福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団
日本ケルト協会事務局 福岡市↑専多区麦野1-28-44 Tel/Fax092-5了4-0331
h七七p://www.celtic.or.jp keiko-yOceltic.or.jp

アイルランドと「イギリス」 –連合王国(United Kingdom)と帝国(Empire)のはざまで–

日本ケルト協会/ケルトセミナー

    アイルランドと「イギリス」
–連合王国(United Kingdom)と帝国(Empire)のはざまで–

大阪経済大学経済学部教授  山本 正氏

 かつて1800年から1922年まではアイルランドは全体としてイギリス国家(大ブリテンおよびアイルランド連合王国)の一部であった。しかし、1922年に北東部6県一現在の「北アイルランド」-を除く26県がアイルランド自由国として独立し、現在はアイルランド共和国となっている。では、なぜアイルランド(の大半)だけは他の地域(スコットランドやウェールズ)と異なり独立したのであろうか。
ひとつには、「連合王国」(United Kingdom)のなかで唯一人口の圧倒的多数をカトリックが占めていたことが挙げられる。16世紀にイングランド(とウェールズ)では上からの宗教改革が、スコットランドでは下からの宗教改革が成功し、プロテスタント化したのに対して、アイルランドではイングランド型の宗教改革が挫折するとともに、大陸からの対抗宗教改革勢力が浸透したからであった。
もうひとつには、アイルランドは「イギリス帝国」(British Empire)の植民地としての性格が強かったことが挙げられる。アイルランドは中世盛期(12世紀)から近世(17世紀)に至るまで数次にわたってイングランドあるいはブリテン島からの征服・植民の対象となってきた。そしてまた、近世(17世紀)以降はイギリス国家に対する従属性を強めていっ
たのである。
本講演では、このようにブリテン諸島の一角を占め、一時は連合王国を構成しながら、他方でイギリス帝国の植民地に分類すべき存在でもあったという、アイルランドの「イギリス」に対する特異な歴史的関係を浮き彫りにしたい。

【プロフィール】山本正(やまもとただし)
1958年京都府京都市生まれ。 1981 年大阪大学文学部卒業。1986年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
その後、大阪経済大学教養部専任講師、同助教授、大阪経済大学人間科学部助教授、同教授を経て、2009年より大阪経済大
学経済学部教授。日本アイルランド協会副会長。主要著作:『「王国」と「植民地」一近世イギリス帝国のなかのアイルランド』(思
文閣出版、2002年)、『図説アイルランドの歴史』(河出書房新社【ふくろうの本】、2017年)『コモンウェルスとは何かーポスト帝国
時代のソフトパワー』【細川道久との共編】(ミネルヴァ書房・2014年)

講 師   大阪経済大学経済学部教授 山本 正氏
日 時 2018年4月22日(日) 14:00~16:00  (13:30開場)     
会 場  健康づくりサポートセンター 視聴覚室  (あいれふ8F)
福岡市中央区舞鶴2-5-1   ☎ 092-751-2827
 参加費   一般1500円  会員 無料 *当日会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会     http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtlic.o
後 援 福岡市 、(公財)福岡市文化芸術振興財団

日本ケルト協会
福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団
日本ケルト協会事務局 福岡市博多区麦野1-28-44 Tel/Fax092-5了4-0331
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『中世アイルランドの修道院と文化』~アイオナ修道院を中心に~

本ケルト協会/ケルトセミナー一日愛外交樹立60周年記念

『中世アイルランドの修道院と文化』
~アイオナ修道院を中心に~

大分工業高等専門学校准教授 田中美穂氏

 アイルランドは、ヨーロッパにおいて、最も早<全土がキリスト教化された地域の一つである。
600年頃までにアイルランド各地に教会や修道院が創建されていった。なかでも、スコットランド西部のヘブリディーズ諸島内の島に建てられたアイオナ修道院は、ブリテン諸島北部へのキリスト教布教の中心地となった。ブリテン諸島全土のキリスト教化やキリスト教文化の形成に対して、アイオナ修道院が果たした役割はきわめて大きい。
アイオナ修道院を創建した聖コルンバは、アイルランド北西部の有力な王族ケネール・ゴニルの出身であった。アイルランドで複数の修道院を建てたのちに、「キリストのための異郷遍歴者」となるために、故郷を離れてスコットランドの小さな島アイオナに航海した。563年にここに修道院を創建し、自身が初代アイオナ修道院長となった。597年にコルンバは死去したが、彼を称える詩や聖人伝が執筆された。
9代目アイオナ修道院長の聖アダムナーンが7世紀末に執筆した『聖コルンバ伝』は、コルンバのみならず、アイオナ修道院に関する最も重要な史料である。コルンバはブリテン諸島各地に赴き、各地の王や王族、司教や修道院長らと交流する。コルンバと彼らとの関係を通じて、ブリテン諸島北部の政治状況がうかがえる。修道院での生活や文化の営みについても『聖コルンバ伝』から多<を知ることができる。
今回の講演では、『聖コルンバ伝』の舞台となったアイオナ修道院を中心に、7世紀頃のアイルランドの修道院と文化についてお話ししたい。

【プロフィール】田中 美穂(たなかみほ)
京都府綾部市出身。東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程修了(博士:史学)。大学院生時代、国際ロータリー財団奨学生としてアイルランド国立大学ユニヴァーシティー・カレッジ・ダブリンに留学。現在、大分工業高等専門学校准教授。専門は中世アイルランド史。共著:『アイルランドの経験一植民・ナショナリズム・国際統合』(法政大学比較経済研究所/後藤浩子編、法政大学出版局、2009年、「第1章中世アイルランドにおける「ネイション」意識」)、『イギリス文化入門』(責任編集:下楠昌哉、三修社、2010年、「第5章 イギリスの宗教と生活」)など。論文:「中世初期アイオナ修道院とタール・リアダ王権 - 『聖コルンバ伝』における王の聖別の叙述をめぐる一考察」(『史学雑誌』110篇第7号、2001年)、「「島のケルト」再考」(『史学雑誌』第111編第10号、2002年)、「アイルランド人の起源をめぐる諸研究と「ケルト」問題」『大分工業高等専門学校紀要』(第51号、2014年)など。