イェイツと女性たち—-過去、そして現在
愛知淑徳大学名誉教授 大野光子 氏
W.B.イェイツの生涯と作品については、4月の「イェイツ-その生涯と業績」展の期間に、4人の講師の方たちがそれぞれのご専門の立場から語られましたので、私はイェイツと女性たちとの文学的・人間的かかわり方に焦点をあてて、お話したいと思います。
アイルランドの激動の時代を生きたアングロ・アイリッシュ詩人イェイツの周囲には、常に時代の先端を行く知的で活動的な女性たちがいました。独立運動の中で出会った運命の女性モード・ゴーンもその一人で、イェイツの詩神(ミューズ)として多くの作品中に姿を留めることで知られています。しかし、今回は特に、生涯イェイツを支え抜いた妻ジョージにも光をあててみます。彼女は当初、若き英国人妻として、作品のインスピレーションとなり、後年はイェイツの全著作の管理保護者としてイェイツ研究の発展に尽くしました。2002年に刊行されたアンサドルマイヤ-著『イェイツ夫人伝』に続き、今春同氏編注による『イェイツ夫婦書簡集』がついに出版され、偉大な詩人の妻の真の姿と貢献が明らかにされています。
「過去」の女性たちと、先駆詩人たるイェイツに触発された作品を書いている「現在」の女性作家・詩人たちにも視線を向けてお話しますが、当然のことながら、19世紀末から21世紀に到る、アイルランドの社会状況にも触れることになと思います。
日 時 | 10月2日(日) 14:00~16:00(13:30開場) |
場 所 | 婦人会館 視聴覚室 (あいれふ) 8F 福岡市中央区舞鶴2-5-1 ℡092-712-2662 |
参加費 | 一般1500円 会員無料 当日開場で直接受け付けます。 |
主催 | 日本ケルト協会 事務局 福岡市博多区麦野1-28-44 ℡092-574-0331 http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtic.or.jp お問い合わせは 担当 稲永へどうぞ TEL092-812-0939 |
後援 | 福岡市・福岡市教育委員会 |