中性ヨーロッパの金属工芸の魅力

中性ヨーロッパの金属工芸の魅力

「ケルズの書」とともに「アイルランドの至宝」と称され、数多くの人々を魅了し続けて来た
「タラ・ブローチ」。1850年にアイルランドのタラで発見されたこの豪華なブローチは、かつて
アイルランドで花開いていた金属工芸の素晴らしさを今に伝えています。今回のセミナーでは、アイルランドや英国に残る初期キリスト教時代から中世後期までの金工品を中心に、ドイツやイタリアなどヨーロッパ諸国に残る様々な金工品にも目を向けつつ、普段あまりイメージされることのないヨーロッパ金属工芸の世界とその魅力について、紹介します。 また、私自身が日々の博物館活動のなかで、調査を続けている日本の様々な中世の金工品についても触れ、日本とヨーロッパの金属工芸の共通性や差異についても考えてみたいと思います。

【プロフィール】望月規史(モチヅキ ノリフミ)
立命館大学大学院博士課程修了(2009年)。奈良大学や多摩美術大学で非常勤講師を経て、現在九州国立博物館文化財課に勤務。
専門は金属工芸史。著書(共著):『松本清張と近代の巫女たち-「神々の乱心」にみる「御神鏡」の研究-』(北九州市立松本清張記
念館、平成24年3月)、『すぐわかるヨーロッパの装飾文様一美と象徴の世界を旅する-』(株式会社東京美術、平成25年1月)など。
参画した展覧会:「日越外交関係樹立40周年記念福岡県・ハノイ市友好提携5周年記念九州ベトナム友好教会設立5周年記念大ベトナム展」「竃門神社肇祀一三五〇年記念 山の神々一九州の霊峰と神祇信仰-」「国宝大神社展」(九州国立博物館)、
「vin h6a Nhat Ban/The Culture of Japan」(ハノイ国立歴史博物館)など。

講 師  九州国立博物館文化財課    望月規史氏
日 時 2014年6月29日(日) 14:00~16:00(13:3f0開場)
会 場 婦人会館  視聴覚室(8F)
福岡市中央区舞鶴2-5-1
℡092-712-2662
参加費   一般1500円     /    会員無料
* 当日、会場で直接受付ます。
主 催 日本ケルト協会
後 援 福岡市、福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団