作家で環境保全活動家のC・W・ニコルさん(79歳)が4月3日に亡くなられました。

作家で環境保全活動家のC・W・ニコルさん(79歳)が4月3日に亡くなられました。

C・W・ニコルさんはウェールズ出身で、17歳からカナダやアフリカで大自然を相手に環境問題に取り組み、1995年に日本国籍を取得。日本の美しい自然を愛し、その魅力を長年にわたり発信するとともに、長野県に居住して1986年から植林活動を開始して荒廃した森の再生に尽力されました。

当会では2000年4月23日に住吉神社 能楽殿(福岡市博多区住吉)の5周年記念フォーラムで「今、何故ケルトなのか」というテーマでお話しをいただきました。ウェールズの少年時代における不思議な予知能力を持つ祖母との会話や原生林の「妖精の園」でウサギと遊んだこと、日本のブナ林を見て永住を決めたこと等など、ケルトの血を引く自然児らしい体験を披露されました。ご冥福をお祈り申し上げます。

日本ケルト協会

夜楽塾(5/9)延期のお知らせ

「ヨットとパブと人生と」というテーマで、THE SHIPのオーナー・穂坂 浩氏にパブ
で提供しているこだわりの料理やオリンピックセーリング競技についてのお話を伺う
予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のために「延期」とさせていただきま
す。感染拡大が収束してから改めてご案内をさせていただきます。

日本ケルト協会

アイリッシュダンスワークショップ 延期のお知らせ

アイリッシュダンス愛好家・寺町靖子さんをお迎えして、5月30日(土)、31日(日)と「アイリッシュダンスワークショップ」を予定いたしておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で「延期」とさせていただきます。

一刻も早く収束し、またダンスやセッションが楽しめるようになる日を待ち望んでいます。

お待ちいただいておりました方々には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

日本ケルト協会

ケルトセミナー「ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン」(4/19)延期のお知らせ

当会では4月19日(日)のケルトセミナーで結城英雄・法政大学名誉教授をお迎えしてご講演をお願いする予定でしたが、ここ数日の急激な感染者の増加に鑑みまして、今回のケルトセミナーを「延期」とさせていただくことに致しました。

新型コロナウィルスの災禍が落ち着きましてから、改めて開催させていただきます。
心待ちにしていただいておりました方々には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

日本ケルト協会

2020年 年間スケジュール

2020年 年間スケジュール

於)あいれふ 講堂(10F)/健康づくりサポートセンター研修室(8F・9F)

福岡市中央区舞鶴2-5-1 (092)751-2827

●ケルトセミナー

4/19(日)ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン
講師 法政大学名誉教授 結城英雄 氏  

6/13(日)ケルトの樹木について(仮題)
講師 翻訳家・西南学院大学講師 平島直一郎 氏

9月下旬 古代「ケルト」の残照〜オッピドゥム(要塞集落)を巡って〜
講師 エッセイスト 武部好伸 氏

12月中旬  『赤毛のアン』に見るケルト
講師 アイルランド公認ナショナルツアーガイド 山下直子 氏

※講師・会場の都合により内容が変更になる場合もございます。

●特別企画

25周年記念映像制作

●輪読会

毎月第一金曜日 18:00~20:00
於)健康づくりサポートセンター研修室

ケルト文化圏の文学作品を読む
講師 西南学院大学講師 木村俊幸 氏

●夜楽塾 (随時)      

5/9 ヨットとパブと人生と」
穂坂 浩  会員  於)THE SHIP

7月「ペトログリフが明かす超古代文明の起源」
ペトログリフ研究家 武内一忠 氏

●アイルランドを語る会 (随時)

於)The Celts

7月以降
  

アニメ鑑賞会 「Song of the Sea

DVD鑑賞会 「ギャング・オブ・ニューヨーク」

DVD鑑賞会 「フィッシャ―マンズソング〜コーンウォールから愛をこめて」

(交渉中)「アイルランド西部地方の田舎の日常生活」
アイルランド研究家 犬石万蔵 氏

●アイリッシュダンス福岡 普及講座&自主練習会

於)市民体育館、アクロス福岡 他

5/30、31 ワークショップ
講師 アイリッシュダンス愛好家・CCEジャパン副会長 寺町靖子 氏
於)市民体育館他

自主練習会 毎月1回 日曜日   

その他

2021年3月中旬 アイルランドフェスティバル〜セント・パトリックス・デーパレード  

トミー・バール作品展協力

25周年記念編集委員会

※ケルトに興味がございますか?初めての方もお気軽にお問い合わせください

ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン

ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン

ケルトセミナー「ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン」(4/19)延期のお知らせ


日本ケルト協会 ケルトセミナー 2020

ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン

法政大学名誉教授 結城英雄 氏


 ジェイムズ・ジョイスの主要な作品は、短編集『ダブリンの市民』(1914)、自伝的小説『若い芸術家の肖像』(1916)、『オデュッセイア』を枠組みとした『ユリシーズ』(1922)、死と復活の俗謡を基にした『フィネガンズ・ウェイク』(1939) の四作。どの作品も斬新な「盗み語り」でありながら、舞台はいずれも都市ダブリン。ジョイスが都市ダブリンに物語を貸し与えたと思われるが、逆に都市ダブリンの文化・政治・経済・宗教といった潜勢力によって人物や物語が構想されたとも言える。
本講演ではジョイスの文学と都市ダブリンのつながりを探るつもりである。

  ジョイスの作品の時代背景は1880年代から1920年代までで、都市ダブリンはイギリスの植民地支配下にあった。ジョイスの文学はイギリスへの怨念を描いているのか、逆にイギリスの支配に甘んじるアイルランド人を批判したものなのか、あるいは同時代のイギリス系アイルランド人への敵意を力学としているのだろうか? その一方、ジョイスの文学をめぐる評価は本来、モダニズムからポストモダニズムにいたる、先鋭な文学的手法によるところが大きい。ジョイスの文学に対する今日的な評価は、10ポンド紙幣に巧みに表象されている。『ダブリンの市民』を中心に、具体的な物語や場面を取りあげ、ジョイスの文学の広がりを読み取りたい。

ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン
ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン
10ポンド紙幣

【プロフィール】 結城英雄(ゆうきひでお) 1948年高崎市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。法政大学名誉教授。著書に『「ユリシーズ」の謎を歩く』(集英社)、『ジョイスを読む――二十世紀最大の言葉の魔術師』(集英社)、『亡霊のイギリス文学――豊穣なる空間』(国文社、共編著)、『アイリッシュ・アメリカンの文化を読む』(水声社、共編著)など。訳書に『メタフィクション――自意識のフィクションの理論と実際』(泰流社)、『ダブリンの市民』(岩波書店)など。日本ジェイムズ・ジョイス協会会長。

●日 時2020 年 4 月 19日(日) 14:00~16:00 (開場 13:30~)
●会 場あいれふ講堂 (10 F) 福岡市中央区舞鶴 2-5-1 ☎ (092)751-2827
●参加費一般 1,500 円 会員 無料 ※当日 会場で直接受付けます。
●主 催日本ケルト協会
●後 援福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

日本ケルト協会事務局 福岡市博多区麦野1-28-44 
Tel/Fax 092-574-0331
http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtic.or.jp
お問い合わせは事務局へ。

ケルトセミナー「ジェイムズ・ジョイスの文学と都市ダブリン」(4/19)延期のお知らせ

佐々木幹郎氏の英訳詩集「Sky Navigation Homeward」が出版されました。

今年の4月にアイルランドで佐々木幹郎氏の英訳詩集「Sky Navigation Homeward」(大野光子訳、栩木伸明序文)が出版されました。
英訳詩集「Sky Navigation Homeward」をお求めになられたい方は以下にご注文下さい。

Sky Navigation Homeward

日本ケルト協会25周年記念「詩と音楽の国アイルランド」

日本ケルト協会25周年記念「詩と音楽の国アイルランド」


日本ケルト協会25周年記念 /ケルトセミナー

詩と音楽の国アイルランド

詩人 佐々木幹郎 氏


 今年の 4 月にアイルランドで佐々木幹郎氏の英訳詩集「Sky Navigation Homeward」 (大野光子訳、栩木伸明序文) が出版されました。詩集出版を記念して、ゴールウェイとダブリンで詩の朗読会が開催されました。

 佐々木幹郎氏の facebook によると…「日本語と英語のバイリンガル朗読会は、大野光子さん(通訳と英訳詩朗読)、栩木伸明さん(英訳詩朗読)との息がピッタリあって、特に最後のポエトリー・アイルランドでは、ホールの音の響きも良く、わたし自身が最も自由奔放になれて、日本語での詩の朗読の楽しさが極まりました。一篇ごと朗読が終わるたびに、拍手が続きました。「詩と音楽の国」アイルランドでは、どこに行っても、聴き手が優れているのです。演奏者や朗読者は優れた聴き手によって育てられます。4 月 15 日の朗読イベントの様子を、『SKY NAVIGATION HOMEWARD』の版元 DEDALUS PRESS の facebook が詳細に報告しています。 ササキの朗読は 「 A ROUSING, SPIRITED READING 」 だったって 。 大げさだなあ ( 笑 ) 。https://www.facebook.com/DedalusPressPoetry/posts/2157051604329925

 今回のセミナーでは、アイルランドの詩人たちとの交流についてやアイルランドへの旅をモチーフにした自作詩の朗読をしていただきます。4 月の朗読の旅のお話も伺えることでし ょう。多くの方のご参集をお待ちいたしております。

詩集Sky Navigation Homeward
詩集Sky Navigation Homeward
朗読会風景
朗読会風景

【プロフィール】 佐々木幹郎 (ささきみきろう)
詩人。1947 年奈良で生まれ大阪で育つ。同志社大学文学部哲学科中退。オークランド大学客員研究員、東京芸術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師を歴任。詩集に「蜂蜜採り」(高見順賞)「明日」(萩原朔太郎賞)など。評論・エッセイ集に「中原中也」(サントリー学芸賞)、「アジア海道紀行」(読売文学賞)、「旅に溺れる」、「瓦礫の下から唄が聴こえる」「東北を聴く」など。編著に 「新編中原中也全集」がある。最新刊に、「中原中也-沈黙の音楽」、詩集「鏡の上を走りながら」。

●日 時2019 年 12 月 15 日(日) 14:00~16:00 (開場 13:30~)
●会 場あいれふ講堂 (10 F) 福岡市中央区舞鶴 2-5-1 ☎ (092)751-2827
●参加費一般 1,500 円 会員 無料 ※当日 会場で直接受付けます。
●主 催日本ケルト協会
●後 援福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

日本ケルト協会事務局 福岡市博多区麦野1-28-44 
Tel/Fax 092-574-0331
http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtic.or.jp
お問い合わせは事務局へ。

響き合う妖怪と妖精の国

日本ケルト協会25周年記念「響き合う妖怪と妖精の国」


日本ケルト協会25周年記念 /ケルトセミナー

響き合う妖怪と妖精の国

小泉八雲記念館館長  小泉 凡 氏


 妖怪伝承を生み出すものは、人間の恐怖への想像力とアニミズムという文化環境だと言われます。(イーフー・トゥアン『恐怖の博物誌』) 1万キロ以上離れたユーロ=アジアの両極の日本とアイルランドに、類似した信仰や精神性が存在するのは、そんな理由からかもしれません。
柳田國男は『遠野物語』の執筆中に、W.B.イェイツの『ケルトの薄明』を読み、ザシキワラシそっくりの妖精がアイルランドに存在することに気づき、話者の佐々木喜善にそれを伝え、あわせて早期出版の決意を告白しています。ラフカディオ・ハーン(1850-1904)も両国の生まれ変わりや霊魂不滅の死生観、民話の共通点などに気づき、日本の基層文化の本質への理解を深めていきます。ハーンは妖怪博士の井上円了と松江で出会いつつも、妖怪撲滅の妖怪研究を受け入れることができず、ふたりの親交は途絶えてしまいます。
ユーラシア大陸の両極に根付く妖怪と妖精の文化を社会に生かすことで、自然への畏怖の念とやさしさの回復により、持続可能な共生社会の実現へ貢献できないかを模索します。

八雲が描いた妖怪「古椿」 (『妖魔詩話』より ©KOIZUMI)

幼い八雲が妖精の輪を探したコングの森。(アイルランド・メイヨ州)

【プロフィール】 小泉 凡 (こいずみぼん)
1961年東京生まれ。成城大学・同大学院文学研究科で民俗学を専攻後、1987年に松江へ赴任。妖怪、怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に生かす実践研究や、小泉八雲の「オープン・マインド」を社会に活かすプロジェクトを世界のゆかりの地で展開する。現在、小泉八雲記念館館長、焼津小泉八雲記念館名誉館長、島根県立大学短期大学部名誉教授。
2017年7月、日本・アイルランドの文化交流貢献で外務大臣表彰。主著に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社、1995年)、『怪談四代記―八雲のいたずら』(講談社、2014年)ほか。小泉八雲曾孫。日本ペンクラブ会員。

●日 時2019年9月22日(日) 14:00~16:00 (開場13:30〜)
●会 場あいれふ講堂 (10 F) 福岡市中央区舞鶴2-5-1
☎ (092)751-2827
●参加費一般 1,500円 会員 無料  ※当日 会場で直接受付けます。
●主 催日本ケルト協会
●後 援福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

日本ケルト協会事務局 福岡市博多区麦野1-28-44 
Tel/Fax 092-574-0331
http://www.celtic.or.jp keiko-y@celtic.or.jp
お問い合わせは事務局へ。