自由と土地を求めて~アイルランド土地戦争(1879~82年)を中心に
人は地球上の特定の土地を 占めて生きている。私有財産制が支配的となるはるか以前からそうである。人は「いかなる根拠」で、特定の土地を占有することができるのだろうか。土地問題の本質はここにある。
「高い生産力」と「民主主義」に輝く「繁栄」を謳歌するヴィクトリアン・エイジの真只中の1840年代後半、連合王国併合下のアイルランドで大飢饉が発生した。少なくとも、百万人以上が殺され、百数十万人以上が海外に脱出した。これを契機に土地問題が新しい形で生起することになる。
1870年代の連合王国全体の土地調査が計らずも、少数者による独占的土地支配を暴露するなかで、70年代末から80年代にかけて、イギリスからの自治・独立問題とからみあう形で、空前絶後の土地闘争(土地戦争)が勃発した。アイルランド農民大衆が主役として舞台に登場したこの土地戦争は何を提起したのか、そもそもアイルランド土地問題とは何か、今生きる私たちにとって何を語っているのだろうか、皆さんと一緒に考えたい。
講 師 | 日本アイルランド協会会長 /大阪経済大学名誉教授 本多 三郎氏 |
日 時 | 2015年9月6日(日) 14:00~16:00 (13:30会場) |
会 場 | 健康づくりサポートセンター 視聴覚室 (8F) (旧婦人会館) 福岡市中央区舞鶴2-5-1 ☎ 092-7512-2627 |
参加費 | 一般1500円 会員 無料*当日会場で直接受付ます。 |
主 催 | 日本ケルト協会 |
後 援 | 福岡市、福岡教育委員会 、(公財)福岡市文化芸術振興財団 |