1998年日本ケルト協会の歩み

1998年日本ケルト協会の歩み

3月8日 定例会 /講演
ジェンダーとアイルランドの女性
  講師はNHK学園高校・恵泉女学院短大講師の森尾輝子さん。アイルランドの女性解放の歴史を、社会制度上の性差(ジェンダー)でとらえ、映像や写真を使って解説。

※『CARA』6号に収録
4月26日 特別企画
西海路の春を訪ねて
 日帰りバスツアーで長崎在住の会員と交流。西彼杵郡時津町元村郷でケルトやエスニック調の雑貨を扱う店「ナ・クーイック・ケイドフィ」(ゲール語で五感という意味)を営む松尾早苗さん、大瀬戸町雪の浦で手造りハム業を営む岩永優子ご夫妻を訪ねた。
5月1日  会報誌『CARA』5号発刊  A4版・34ページ
5月10日 定例会  / 講演
アイルランド歴史の旅
 翻訳家・平島直一郎氏が「ケルト文化の名残を求めて」と題して、スライドを使いケルトの影響が色濃く残るアイルランドの旅を通してケルト文化を紹介。
6月13~14日 特別企画
ケルト美術展見学
  東京都美術館で開催された『古代ヨーロッパの至宝・ケルト美術展』へ。国内で初公開の250点を鶴岡真弓教授と青山学院大非常勤講師・月川和雄氏の同行解説つきで鑑賞。14日は鶴岡教授の講演を聴講。
7月12日 特別企画
ビデオ&トーク
アイルランド映画102年
  成城学園教育研究所専任職員・岩見寿子さんが、日本未公開作品を参考上映しながら、国の手厚い支援を受けるようになったアイルランド映画の活気ある現状や隠れた実力の一端を紹介。
8月23日 定例会 /講演
チューリッヒからザンクト・ガレンへ遠回りの旅
 93年からチューリッヒに1年間滞在した森泰男・西南学院大教授が、ゲルマン大移動の後に、ガリア(フランス)からスイスにケルト・キリスト教文化を伝えた聖コルンバヌスの足跡をたどり、幾重にも分かれる教派とケルトの関わりを推論する。

※『CARA』6号に収録
9月27日 定例会 / 講演
初期中世ウェールズの国と王
 死者の国など非現実的な世界が展開する物語『マビノギ』と、政治など現実の問題解決のために編まれた『ウェールズ法』が、多くの接点を持っていることを解く。講師は国学院大・永井一郎教授。 

※『CARA』6号に収録
10月24日  ケルティック・ハープコンサート ★同25日
アイルランド映画特集ケルティック・フェスティバルの催し/NTT夢天神(岩田屋Z-SIDE7F)
   <コンサート>演奏家・菊池恵子さんがラップ・ケルティック・グランドの三種のハープを使って、「庭の千草」などケルト圏の民謡を中心に18曲演奏。
< 映画>『ナッシング・パーソナル』(95年・オサリバン監督)、『サークル・オブ・フレンズ』(95年・オコナ―監督)の2本。
12月6日  定例会 /講演
ゲール語圏の『白雪姫』をめぐって
  民話の宝庫のゲール語圏にも『白雪姫』に似た話がある。『金の木と銀の木』(スコットランド)や『アイルランドの輝く星』といった民話を紹介しつつ、ゲール語圏の「白雪姫」の魅力を探る。講師はケルト民話研究家・岩瀬ひさみさん。

※『CARA』6号に収録
【ゲール語講座】 平島直一郎氏・岩瀬ひさみさんが担当。
【News Letter】 第2号発行

CARA第4号 1997年5月

会報誌cara第4号
会報誌cara第4号

■今、何故ケルトなのか~鶴岡教授との対談
元福岡県知事
奥田 八二

■ケルト文化再発見
立命館大教授
鶴岡 真弓

■『アイルランドの田舎物語』の世界
翻訳家
高橋 豊子さん

■ダブリン通信~不思議で悲しいダブリンの小話
会員
織田村 恭子

■アイルランドで暮らし始めて
ドハティ会員
田熊 陽子


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1997年日本ケルト協会の歩み

1997年日本ケルト協会の歩み

2月23日 定例会 / 講演
北アイルランドの社会と小説
 講師は別府大短大・八幡雅彦助教授。英国との連合維持を主張する勢力と、アイルランド統一を求める勢力の正当性と欠点に触れ、「融和への模索」について問題点を提示。
4月27日 定例会 /講演
ホスピスへの遠い道
 にのさかクリニック・二ノ坂保喜院長が講師。ホスピス(終末医療)を生み出したアイルランドの歴史と、アイルランド修道女会の創立者マザー・メアリーエイケンヘッドの生き方を合わせて紹介。
5月24日 特別企画 / ケルティック フェスティバル
詩人の辻井喬氏・鶴岡真弓教授の対談

天神・イムズホール
 お二人は、すでに対話集「ケルトの風に吹かれて」を出しており、「西欧の基層とやまととの出会い」と題した今回も、縦横に話が展開された。辻井氏は「物事を単一の切り口だけで裁断しないで、全体性としてケルトを理解すると、大きな力が与えられると思う」と語り、鶴岡教授は「詩人と実業界に身を置く辻井氏の引き裂かれた両義性は、まさにケルト的で、ケルトを論じる上でこれ以上のいい機会はなかった」と総括した。 

 ※『CARA』第5号に収録
5月25日 フェスティバル第2幕
映画祭 in 九州
 「白馬の伝説」(93年/アイルランド・英・米)▽「ダブリン・バスのオスカー・ワイルド」(94年/アイルランド・英)▽「フィオナの海」(94年/英)の3本を上映。
6月5日 フェスティバル第3幕
ザ・チーフタンズ福岡公演
メルクパークホールで
  グラミー賞5度受賞のアイリッシュ・フォーク界の重鎮。フィドルやパイプの名手を迎え、ダンサー含めた総勢12人のパワフルな舞台を展開。
9月7日 定例会   講演
イスの町と聖杯伝説
  講師は西南学院大・有田忠郎教授。ドビュッシーが前奏曲「沈める寺」を作曲する際、ヒントを得たのがフランス・ブルターニュ地方の伝説の町イス。海に沈んだ、といわれるこの町(死者の国)と聖杯伝説を絡めて考察。

※『CARA』5号に収録
10月10~12日 小泉八雲の足跡シリーズ~神々の国・出雲へ   日本滞在中、山陰の浜でアイルランドに想いを馳せた八雲の足跡をたどる。八雲会会長の銭本健二・島根大教授と八雲の曾孫にあたる小泉凡氏(小泉八雲記念館学芸員)とともに松江市とその周辺を回る。
11月30日 小泉八雲の足跡シリーズ~熊本へ    熊本市内の旧居2ヶ所と、紀行文の舞台となった三角町の旅館を訪ね、小国町のニット工房に足を伸ばす。熊本出身の作家・石牟礼道子さんがいう「かそけき者の声音に耳傾けた人(ラフカディオ・ハーン)」をしのんで…
12月14日 定例会 / 講演
紀行・アラン島のセーター
 浮き彫りのような模様が走るアランセーター。3つの島を巡り、『紀行・アラン島のセーター』を出版したフリーライター・伊藤ユキ子さんが、スライドをまじえ、信心深い人たちの島の魅力を紹介。   

※『CARA』5号に収録
ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム】 11月7日、山口県立大で。アイルランドの詩人、シェイマス ・ヒーニー氏と作家・大江健三郎氏が「周縁から普遍へ」のテーマで基調講演と対談。ケルト会員も聴講した。
【ゲール語講座】 引続き平島直一郎氏と岩瀬ひさみさんが担当。
【News Letter】 会報誌『CARA』発行の「すき間」を埋める、会員向け広報誌創刊。第1号の題字は[mini CARA]。

CARA第3号 1996年9月

会報誌cara第3号
会報誌cara第3号

■ケルトの言語と文学
翻訳家
平島 直一郎

■はるばる世界旅――妖精がほほえんだ夏
NHKアナウンス副部長
原田  徹

■ダブリン通信
あるアイルランド人女性記者の死
織田村 恭子会員

■寄稿~ガリバーの国からきた青年と
田熊 陽子会員

■ティペラリー
医師・赤松 和彦氏(広島市在住)


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CARA第2号 1996年2月

会報誌cara第2号
会報誌cara第2号

■ケルト人は万象をどう認識し
それを如何に表現したか
中世彩色装飾写本『ケルズの書』の神秘を探る
梅光女学院大教授
吉津 成久

■ダブリンの森から
木の彫刻家
ジェラード・コックスさんへのインタビュー
■アイルランドに暮らして
写真家
織田村 恭子さん(在ダブリン会員)


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1996年日本ケルト協会の歩み

1996年日本ケルト協会の歩み

2月4日 定例会 /講演
イェイツの『鷹の泉』
 逢坂収・九大名誉教授が「イェイツの『鷹の泉』~そして溢れ出た幾筋かの流れ」と題して、日本の能楽に精通していたイェイツの作品を通して、日本とアイルランドの文化の絆について講演。
2月25日   会報誌『CARA』第2号発刊   A4版・18ページ
3月31日 特別企画
アイルランド映画祭 in 九州
    天神・都久志会館で
  アイルランドの人たちのありのままの姿を、映画を通して知ってもらおうと、九州で初めての催し。オ・ドノバン駐日大使が来福。上映作品は『フールズ・オブ・フォーチュン』(90年・英)、『スナッパー』(93年・英)『ガイアシンフォニー第1番』(92年・龍村仁監督)の3本。
4月21日 定例会
平島直一郎・原田徹氏の講演会
  翻訳家の平島直一郎氏のテーマは「ケルトの言語と文学」。アイルランド文学の起源やケルト言語と他の言語との違いなどを解説。NHK福岡放送局アナウンサー原田徹氏は、アイルランドに映像取材した「妖精がほほえんだ夏―アラン諸島」の裏話など

※『CARA』3号に収録
5月25日 ゲール語入門講座
スタート
  古代ケルト以来、アイルランドに残るゲール語。講師は翻訳家の平島直一郎とケルト民話研究家の岩瀬ひさみさん。第2・4土曜日の午後2時間、福岡市民センターで。
6月16日 CDコンサートと講演
伝統音楽で聞くケルト
  音楽評論家・翻訳家の茂木健氏を招き、「伝統音楽で聞くケルト」の演題に沿って、古い聖歌から開拓時代のアメリカ大陸に展開したアイリッシュ・ミュージックなど鑑賞。
7月21日 語学講座
短期集中英会話
  アイルランド研修旅行実現の際、役立つ会話を目指し開く。講師はアイルランド出身のエンリ・マギー氏(下関市立大・九州産業大講師)。
9月1日 定例会
『ライアンの娘』などビデオ映画賞
イギリスのアイルランド支配という歴史的背景を絡めた映画『ライアンの娘』(70年・英/デビッド・リ―ン監督)ほか2本を上映。
9月15日   会報誌『CARA』第3号発刊    A4版・32ページ
11月10日 特別企画
アイリッシュダンス1日教室
上半身は動かさないで、足を素早くステップするのが特徴のアイリッシュダンス。講師2人を招き、初心者向けに手ほどきを受けた。
11月24日 特別企画
立命館大・鶴岡教授の講演と元福岡県知事・奥田氏との対談

福岡女性センター・アミカス
   鶴岡真弓教授が「ケルト文化再発見」と題して講演。ヨーロッパ源流のひとつ、ケルトの際立つ個性的な実像を浮かび上がらせ、自然への畏怖など現代人が見落としがちな面に触れた。この後「今、何故ケルトなのか」の対談で、奥田八二氏は講演に共感を示し、「ケルトを媒介にして、人間というものを理解していきたい」と述べた。

※『CARA』4号に収録
12月15日 定例会講演
『アイルランド田舎物語』
  翻訳家の高橋豊子さんが、ベストセラーとなった表題の著者アリス・テイラーを軸に、物語の中で展開される、自然と神が間近な大家族の南部地方の暮らしぶりを紹介。

※『CARA』4号に収録
12月15日 料理教室
ソーダブレッドの作り方
 カトリックファミリーセンター所長・ショーン・M・ライルさんに、日本人にも食べやすい重量感のあるパンの作り方を指導して頂いた。
【オドノバン大使】 3月31日、「アイルランド映画祭 in 九州」の舞台挨拶で来福。

CARA創刊号 1995年8月

会報誌cara創刊号
会報誌cara創刊号

■特別寄稿
ケルト会 in 九州の誕生に寄せて
「変化の思想」
ケルト美術・文化研究家
元東北芸術工科大助教授
鶴岡 真弓

■アイルランド西部と文学作品
梅光女学院短大教授
徳永  哲

■海を渡ったステンドグラス
日本聖公会九州教会主教
飯田 徳昭


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1995年日本ケルト協会の歩み

1995年日本ケルト協会の歩み

4月29日 定例会 /講演
「アイルランド西部と文学作品」と映画鑑賞会
 講師は梅光女学院短大・徳永哲助教授。神秘的な雰囲気を持つ西部地方から生まれた作品の魅力を紹介。映画は『アランの男』(R・フラハティ監督、1934年制作)鑑賞。

※『CARA』創刊号に収録

5月21日 特別企画   
ステンドグラス見学と講演会
  「海を渡ったステンドグラス」と題して、福岡市中央区草ケ江の福岡教会礼拝堂で、日本聖公会九州教区・飯田徳昭主教が講演。祭壇のステンドグラスは約100年前のもので1993年、アイルランドから運ばれた

※『CARA』創刊号に収録

6月25日 定例会
ケルト美術講演とビデオ鑑賞会
  巨大な石碑への線刻をめぐり、久留米信愛女学院短大・吉澤正講師による「麗しき謎・ケルト美術」の講演。 ビデオは『世界旅・妖精がほほえんだ夏―アラン諸島』など。
9月10日 定例会
BBC制作ビデオ鑑賞会
6回にわたりNHK海外ドキュメンタリーで放映された、イギリスBBC制作の『幻の民・ケルト人』。<激情と創造の伝統><民族国家の興亡>など。
10月28日 特別企画
ケルト美術の粋『ケルズの書』(復刻版)見学会
 梅光女学院大学(下関市)所蔵。装飾福音書とも言われる「ケルズの書」について、吉津成久・同大教授が、描かれているキリスト像を始め文様や動物などについて解説。このあと、資料館で復刻版を見学

※『CARA』2号に収録

11月18日 特別企画
ケルト音楽演奏会
あいれふホールで
 活躍を続けている守安功・雅子のお2人を招き、「旅の空・風の声」のタイトルのもと、アイルランドやスコットランドの伝統的な響きや新しい音に耳を傾けた。
12月10日 定例会
ライル神父の講演
  カトリック司祭のショーン・M・ライル氏による、アイルランドの紹介など。スコットランド留学体験がある会員や日本に住むアイルランド人のよもやま話を交え、交流会の様相に。
【駐日アイルランド大使】 ジェイムズ・A・シャーキー氏が5月16日、熊本市安政町(鶴屋デパート裏)に復元された小泉八雲旧居披露に出席。熊本アイルランド協会を紹介される。
【新任の駐日大使】 デクラン・オドノバン氏が8月18日、着任前に福岡市で開かれたユニバーシアード参加のアイルランド選手応援で来福。

1994年日本ケルト協会の歩み

1994年日本ケルト協会の歩み

「ケルト会 in 九州」設立のきっかけとなった講演会と映画上映会

福岡市・明治生命ホールで

 東北芸術工科大・鶴岡真弓助教授が「ケルト文化とアイルランド」と題して講演。アイルランドのシンガーソングライターのエンヤと鶴岡助教授が出演した『地球交響曲第1番』上映。この機会に参加者に「ケルト会 in 九州」設立を呼びかけ、発足にこぎつけた。